Archive for 2020年10月
Paris London 2019 ③
3日目の朝はホテルでゆっくり朝ごはん。ポットに入ったカフェオレにチーズに甘いパン。
今日もいい天気!
今日の午前はル・コルビュジエ見学。
まずはラロッシュ邸へと向かったのだけど、デモが始まる前に、とホテルを早く出たので見学のオープン時間にはまだまだ。残念だけど門の外から覗いて。
ホテルの周りとは違う、少し落ち着いた安心な雰囲気の住宅街をのんびり散策しながらコルビュジエのアトリエ兼アパートに向かう。
お花屋さんもカフェもなんだか落ち着いた生活の雰囲気がある16区。
籠みたいな建物。何だろう?駐車場?スタジアム?
道路の反対側はローランギャロ。位置を初めて知ったよ~。急に身近に感じました!
つい先週、変則時期のフレンチオープン2020が閉幕したところですが、いつか、いつもの5月から6月にかけてのあの明るい日差しの季節に観戦に行きたいものだわ。その時期の街歩きもまた気持ち良いだろうなあ・・・。
籠の横の通りを進んでコルビュジエのアパルトマン&アトリエに着きました!
何人かのグループが同時に着いて、こっちだこっちだ!と言われるままに一緒にエントランスの中へ。コルビュジエのアパルトマンは7階にあります。途中からは階段で。
この日は説明付きの見学ツアーがあったようで、そこに参加する方達でした。我々は、『自由に観ていいですよ。何か質問があればどうぞ。』とのことだったので受付をして気ままに見学。
アトリエ。
近代的な外観にあってここは、やわらかい光の差し込む、石の壁と漆喰のヴォールトが印象的な空間。ここは主に絵を描くためのスペース。
お隣の建物との共用壁をそのまま現しにしている。
パリの街側の窓の外にはさっき通り過ぎた編みかごみたいな建物!
こちら、ラグビーのスタジアムなんだって。この姿になったのは数年前の改装によるものだそうなのでコルビュジエの見ていた景色とは違うね。
書斎スペース。仕切りのたくさんついた棚が作りつけられていてかなりコンパクト。デスク前はガラスブロックなので、景色を楽しみながらのお仕事はしていなかったよね。笑
エントランスを介して反対側が住居スペース。
ダイニングにはテラスのついた大きな窓。ブローニュ方面の景色が一望できる。ステンドグラスは住んでいる途中ではめ込まれたそう。
ベッドルームエリアへ続く大きな扉
この扉、なんとクロゼットになっています!いい案。ベッドルームは客船のキャビンから着想したそう。
随分背の高いベッド!おまけに脚2本!
解説によるとこの高さのおかげで、バルコニーの手摺に邪魔されずブローニュの景色をベッドから楽しむことができたそう。
そしていいなぁ!って思ったのが、に夫婦二人それぞれに合理的でコンパクトなバスルーム&シャワールームがあるの。でもトイレは共用。笑
ダイニングの奥に位置するキッチンはとってもコンパクト。キャビネットがぐるりとはめ込まれ、きっとお料理の上手な奥様の使い勝手を考えて作られたものなんだろうなぁ、と思う。
階段を上って屋上へ。
階段を上った突き当りには、お母さんがパリに遊びに来た時用のお部屋が。
それからかわいいピンク色にペイントされた、お手伝いさんのお部屋もありました。これは下の階に。
ペイントといえば、そこかしこにこんなものが。
幾度となく塗り替えたペイントの履歴だそう。かわいいことするなぁ。こういうことするところになんだか惹かれるよ。
屋上のドアなんて12回も!
すべてコルビュジエの63色のオリジナルカラーってことよね。すべての色がどの色と組み合わせても調和するという究極の63色。
コンパクトながら大胆なところと使い勝手を細かく計算した部分があってとても生活しやすそうな住居。簡素で。ロンシャンの礼拝堂やサヴォア邸などで受けた感動とはまた違う、コルビュジエの暮らすことへの考えや慈しみみたいなのを感じられ、訪れてよかった。
この建物全体がユネスコの世界遺産に登録されたことに伴ってなのか、2017年に財団によって行われた改修工事でコルビュジエが住んでいた最後の状態になった姿を見られたのも大きい。
コルビュジエを満喫した後はヴァンヴの蚤の市へ!
でもその前にお昼ごはん。
なんの下調べもなく、大きい通り沿いにテラス席がにぎわっているカフェがあったので入ってみる。赤いチェック柄のシャツのおじさんが一人で切り盛りしている。そしてそのおじさんは英語を話さない!そして、私たちフランス語話せない!読めない!見当もつかない!
「私Google翻訳で調べますよ!」と後輩がiphone取り出すもメニューは黒板にチョークで書いてあり判読できず。泣
お店のおじさんが常連さんらしきお客さん(おじいさん)に通訳を頼んでくれた。
何が食べたいんだ?何が飲みたいんだ?チーズは好きか?パンは食べるか?
えーっと、黒板のメニューを通訳してほしかったです。泣
質問攻めの後運ばれてきたのは、フランスパンにカマンベールチーズのみを挟んだ大きなサンドイッチとカフェオレ!二人分!
お腹も空いていたし、なんかもう大笑いで食べたんだけど、近くの席の常連さんらしきおばあさんがフレンチフライやピクルスを分けてくれました。涙。
ご近所のお年寄りに人気のお店らしく、後から入ってきた老夫婦は、ナイフとフォークを使って何やらとってもおいしそうな温かいお料理を召し上がっていました。チーズ挟みパンを食べながら、冷静になって黒板に書かれた文字をひとつひとつ解読してみたらだいぶおいしそうなものがたくさんありました。
そうだよ!こういうのから選びたかったよ!少しの下調べと落ち着いて注文することは大事だわー。これまで何度も旅をしていてこういうことってあんまりなく、なんだかんだいつもおいしいものにたどり着けていたのが奇跡なのか?と思うひと時でした。
でもお腹は満たされたので、気を取り直していよいよ蚤の市を物色。
次の展示会で使うディスプレイ用に、大量の取っ手を仕入れるつもりだったけど、もうお昼過ぎだいぶ出遅れていたのでお店も仕舞い始めていたり。それでもアンティークの麻布や歌集、古いカメラやお皿などわくわくするものがあり楽しかった。
一番欲しかったものは、彫金の何かをディスプレイしていたガラスの蓋つきの箱。さすがに買いたいとは言わなかったけど、真似っこして作ろう、とじっくり観察してきたよ。笑
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ユーロスターで日帰りロンドン。
朝5時にホテルを出発、パリ北駅へ。
情報によるとチェックインにすごく時間がかかるとのことで、早めに行って列に並ぶ。出発は7:04。掲示板にはチェックインは6:05オープンと書いてある。本当に1時間でさばけるのかな?と思っていたらうわさ通り。
ゲートが開いても本当になかなか進まない列。夜明けの遅いこの時期、暗くて寒い!出国の手続きが終わると次は入国の手続きに並びます。まだまだ順番は来ないけど・・・、もう発車時間が迫ってきちゃったので前の人を飛ばして手続きしてくれた。なんというかもうちょい普通にがんばれそうよ?笑
おかげで席に着いたらすぐ出発!
冷えてお腹もすいたので早々に車内のカフェへ。
クロワッサンとカフェオレを買って、日の出を見ながら朝ごはん。
すでに田園風景。電車で海を越える!いつトンネルに入るのかなあ?とわくわくしていたけど意外とあっけなくイギリスに着いたーー。
ロンドンは行きたいところが盛りだくさんで到底日帰りでは無理なんだけど、スポットを絞ってシミュレーションした企画♪
街を歩いて街並みや建物を見るのがテーマなので観光名所は行きません!
さっそく、てくてく歩いてNorth Gower Stへ。
BBCのドラマ『シャーロック』でシャーロック達の下宿として登場した建物(ロケ地)を一度見てみたかったから。最初から寄り道。笑
そしてWarren St.へ
なんてことのない通りなんだけど目にする建物みんなわくわくする佇まい。
通りを歩いていると、建物の下を抜けるトンネルみたいな小径が。進んでいくと・・・
石畳の小径にかわいい家が並ぶ。
馬車の時代の名残り。ミューズ。通りに面したタウンハウスの後ろに馬車が通るための路地そしてそこに面して馬車小屋や御者の家(ミューズハウス)。たいがい1階が馬&馬車置き場、2階が御者や厩舎の使用人の住宅と干し草置き場で、間口の狭い何軒もがつながって並んでます。
車の時代になってからは住宅やアトリエなどに利用されて残っているところもたくさんあって、どこもそれぞれに個性的。今回のロンドンではそんなミューズをあちこち巡ってみたかった。
暗めのトーンが渋い。玄関先に置かれた植木やバケツもマッチしていてなんともいい雰囲気。
通りに面した壁はブラック。
かっこいいなー。と眺めていたら窓が開いておじいちゃんが敷物?をパンパンしてた。生活。
さて、次の目的地まではバスに乗ります。
1DAYのトラベルカードをセントパンクラス駅の自販機で買いました。これでバスでも地下鉄でも1日乗り放題。
£13.50。そう!イギリスはユーロじゃない。
ユーロをポンドに両替?と思ったけど、チケット買うのもカフェもどこでもすべてカードが使えたので結局現金は不要でした。便利!
バスに乗って目指すのはAlbion Mews。
ずっと前から、ロンドンに行くなら絶対に行きたい!!と思っていた場所。大好きな陶芸家ルーシー・リーの工房があったところ。写真などでは何度となく目にしているその場所を一度訪れるべくルートに入れました。
バスを降りてそこに向かうまでの街並み。
いわゆるタウンハウス(テラスハウス)の基本形。
歩道と玄関をつなぐテラス。
足を踏み入れると・・・、端正な印象の通りとは趣が全然違う光景。
建物が見えないほどの緑に覆われてる!
ルーシーのアトリエだったところもこのとおりもしゃもしゃ。
ルーシー・リーが住んでいたよ。ってことを示す青いプレート、かろうじて見えました。わかるかな?
Albion Stを南に進むとハイドパークに突き当たります。器を作る合間にこの風景を見ながらお散歩したりしたのどかな時間もあったのかしら?と想像したり。
ハイドパークに面した通りにある最寄りのバス停からNotting Hillに向かいます。
時間に限りがあるのでバスに乗ったけど、ハイドパークを歩いて通り抜けて行くのもよいだろうなー。
Notting Hill Gateでバスを降りてPortobello Rd方面へ。
ここで後輩が寒さに耐えきれず雑貨屋で靴下とストールを買う。ほんとうに寒い!セントパンクラス駅に着いた時も『おや?』っと思ったのだけど、みんなダウンやウールの分厚いコートを着てるんだよ。
インスタ映えのマフィン屋さんであったまろう。甘いものと熱いコーヒーが嬉しかった。
統一されたレギュレーションがありながら、建物(通り)ごとに個性あるデザインのファサードが並ぶ。本当に美しくて見ていて楽しい!
Codrington Mews ここは、Blenheim CresとElgin Cresのタウンハウス用のミューズ
大胆!スタジオか何かなのかな?
奥は、白くペイントされたブリックの壁に統一感のあるくすんだ色合いの組み合わせがモダンな印象のミューズ。
近くにあったThe Notting Hill Book Shop
ノッティングヒルの恋人の本屋さん。she〜だよ。ノッティングヒルに着いた時から頭の中に流れていたよね。好きな映画🎶
ロンドンが舞台といえば『ラブアクチュアリー』も大好きな映画。たくさんのハッピーエンドで多分1年に1回は観ちゃうかも。いろんなシチュエーションごとの街の風景なんかを追うのも楽しくて。さらに、クリスマス時期でワクワク感プラス🎶
そのラブアクチュアリーに、後で知ったんだけど、この旅で訪れたミューズのひとつが出てきたみたいなの!
それがこれから向かうミューズ。
Westbourne Park Rdを進みAll Saints Rdを入ったところにあるSaint Lukes Mews
ここはとっても長いミューズ。All Saints Rdを挟んで2つに分かれているんだけど左側はなんとも寂れた風の普通の裏通り。右はたしかに撮影でも使われるような素敵な佇まい。この違いはどこから来るものなんだろう?所有者による管理?
3階建ての列と2階建ての列。
それぞれの個性でデコレーションされた狭い間口の玄関。どのお家も素敵でコレクションしたくなっちゃう。
そして、ここはどの家も屋上に緑がたくさん。
ちなみに、『ラブアクチュアリー』観てみたところ、登場したのはこのピンクのお家だと思われます。角から4番目。映画の頃は(多分20年近く前?)もっと薄いピンクでした。塗り替えは頻繁に行われている印象です。街を歩いている間も改修やペンキ塗りの現場がたくさんあったし、Google mapでも1年前と違う色・仕上げになってたりする。
端まで行ってWestbourne Park Rdに出ました。
黄みがかったブリックと白い窓・モールディングの組み合わせが素敵なテラスハウスが連続するLedbury Rdを南へ。
通りごとに変わるファサードデザイン。ほんと楽しい。
Pembridge Mews Pembridge CresとChepstow Cresのためのミューズ
植木の種類や植え方(ほとんどが鉢)もいろいろ。壁に植物を這わせてるお家が多い。薄緑の新芽やつぼみのついてる枝に春を感じてうれしくなったり。
藤の咲く玄関素敵だろうなぁ、と想像したり。
空き家かな?。オープンな窓があったので覗いてみました。間口が狭くても明るくて気持ちよさそう!
Pembridge Rdを進んでNotting Hill Gate駅へ。
まだまだ歩きたいところだけれど・・・、正味2時間半の散策大満足でした。
この時点でもう14時半近く。本当はヴィクトリア&アルバート博物館で遅いランチを、と思っていたのだけど時間的に厳しそう・・・。『でも少しだけでも観てみよ!』と急いで地下鉄に乗る。
陶芸のフロアだけ1時間ほどの見学。
ルーシー・リーのアトリエの再現も。
V&A Museum、ほんの少しの滞在だったけど大好きだなぁ。建物も素敵だし多岐にわたる視点からの展示が見応えあり。装飾の間、歴史の間、いつかここでゆっくり時間を過ごしたい!
後ろ髪をひかれながらV&Aを後に駅へ。
バスで車中から街を眺めながら、といきたかったけど道路状況が読めないのでここは地下鉄で。
チェックインしてから車内で食べるお夕飯&ビールを調達して乗り込みます。(ロンドンでのチェックインは時間もかからずスムーズだった)
パリ北駅に着いたのは20:20。
タクシーが行列だったので初Uberしてみました。とってもスムーズだったのでこのあと頻繁に利用することに。
後輩は今日もまたへとへとで、というかロンドンの寒さで風邪をひいてしまったみたいで早々にベッドに。私は一人でまたスーパーへ🍷を買いに・・・。
Mewsについてのすごく楽しいサイト⇒https://everchangingmews.com/
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旅の記録memo
久しぶりのパリです。
数年前に企画したヨーロッパ各地を廻る研修とは反対に今回はパリを起点にしたコンパクトな旅。後輩デザイナーと。
飛行機は3年前に利用して、価格・サービスのバランスが好印象だったカタールエアライン。ドーハでトランジットがあるのだけど、広ーい空港を散策するその時間も楽しいし、乗りっぱなし13時間よりなんとなく身体も楽な気がして。
仕事を終わらせて夜出発、翌日午後にパリ・シャルルドゴール空港着です。
空港からは、オペラ座行きのロワシーバスにしてみた。ちょうどいいタイミングのバスがあったのと宿泊ホテルのすぐ近くに着くので乗りっぱなしでらくちんかなー、と思って。
のどかな景色から、クリーム色の石積みの建物が建ち並ぶパリの街中に入るとわくわく!早くお散歩したい!
オスマン通りを通ってオペラガルニエに到着です。
バスを降り、スーツケースを押しながらホテルまであと数メートル。のその間になんとー!絵にかいたようなスリの登場。地図をバシャバシャさせて何か言いながらやけに近くによって来る女性二人。すぐに、『あ!』って思ってスーツケースで押したんだけどその時にはすでに私のバッグの小さな隙間に手が入っていた。ちょっと、これ!なにしてるの!って思わず言っちゃった。
同行の後輩は、旅の前からスリやデモ(ジレ・ジョーヌ)についてすごく心配してたので、着いた先から怖い思いをさせでしまったのとほんとにこういうことする人いるんだーっていう驚きとでなんか悲しい気持ちになっちゃったよ。
隙を作らないようにしなくちゃ!といい戒めとして気を取り直し、ホテルに荷物を置いてさっそく散策にGO!
今回も例にもれず全体的にだいぶ詰め込みスケジュールなのと、ホテルの周りは土曜日に激しいデモがありそうなので心配なく歩ける時間は大事!ということで。
まずはホテルの近くのマドレーヌ寺院。以前来た時好きな印象だったので。
写真は明るく撮れているけど、実際の印象はもっと暗い。マリア様と正面の丸天井の絵が浮かび上がって荘厳だけど優しい雰囲気。
コンコルド広場に向かう途中で通りの向こうになにやらカラフルな傘発見。
コンコルド広場から緑が芽吹いてお花が咲き始めたカラフルなチュイルリー庭園をお散歩しながらルーブル美術館方面へ。
強い西陽に照らされて何やら劇的な雲と光 絵画のよう。
陽が傾いてきたその時間も美しく、ゆっくりしていたいところなのだけど、今ならまだ間に合うかも!とこの近くにある大好きAstier de Villatteへ。
壁一面の食器!!体温上がります。
歩くとギシギシ揺れる木の床を奥に進むと更にたくさんのお皿達が無造作に積まれてる!その感じ全てがよくて、ここから何かを選ぶなんてしなくてもいい、とさえ思ってしまう。
いえ、選ぶんだけどね・・・。笑
悩みに悩み持ち運びも考えて、平たい四角いプレートを選んだ。とっても念入りに梱包してくれて無事に持って来ることができました🎶
結果、とっても使い勝手のいいプレートでその後買い足したくなったのですが、日本の取扱店では在庫なし&入荷の見込みナシ。パリのお店に追加で購入したいことを連絡したら親切丁寧に対応してくれて航空便で送ってくれました。嬉しかった。
さて、明日は朝が早い。長い移動で疲れたことでしょうし、ベッドでゆっくり寝よう!と帰り道のモノプリでお惣菜やパンを買ってホテルでごはん。同じニュース&天気予報が繰り返されるTVを観ながら。
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